
わがクラブのバナーは、ロータリーマークに、歌舞伎の面を配し、緑・黄・赤の3色を使
用した鮮やかなものである。
作者は、俳画家の井口東白子氏、絵は、茨木市に古くから伝わる物語「茨木童子」に
取材した河竹黙阿弥、歌舞伎狂言「茨木」に由来する。
ロータリーマークの黄色は温情を表し、旗の地色の緑は平和、IBARAKIのくれないは
誠意を象徴する。
岡 市 正
茨木市内に「茨木童子姿見の橋」という旧橋がある。
童子は兵庫の川辺郡に百姓の子として出生したが、生まれながらにして眼光鋭く、髪
長く、 歯牙生い、力の強盛なことは成人をしのぐほどであった。 そこで親は将来を恐れ
て こ々 茨木の地に捨てた所を、 親切な床屋に拾われて何不自由なく育てられて幾年
月を経た。 しかし彼が十二三歳 のころともなれば、 生来の豪気は平凡な髪結職として
日々を送るに適せず、 自分の怪異な容姿を川水に写し見てより、 一夜出奔して、
丹波
の国千丈獄にこもり、 時の京の羅生門辺りまで出没して、 その強大な怪力を振るい当
時の人々を畏怖(いぶ)せしめたと伝えられている。その生育の地名を採って世に茨木
童子と称せられていた。
明治16年、阿竹黙阿弥がこの伝説を脚色した歌舞伎に「茨木」がある。
外に茨木童子の事を作ったものには古く、 「兵四阿屋造」や「做曽我大江山入」等が
ある。
(茨木神社宮司)